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サラリーマン日常を綴った雑記ブログです。家庭、生活、キャリアのあれこれ。

電通社員 高橋まつりさんの事件で感じたこと

 

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アロハ。コーヒーです。

自殺した電通女性社員の件が三田労働基準監督署によって労災に認定されました。同社では三年前も社員が自殺しており、今「働きかた」の改善を強く求められています。数で物事を示したほうがインパクトと説得力が増すのは当然のことです。従って、この関連ニュースでは"労働時間"が着眼点となるケースが多いように思われます。

 

 

 

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労働時間について

実際に高橋まつりさんは月間で100時間以上の残業を行っていたという話。SNSで午前4時前後に仕事が終わった旨の書き込みをしていたりと長時間の労働をしていることを裏付けています。法律では雇用主は原則1日8時間労働で週40時間を超えて労働させてはならないというものが定められています。高橋まつりさんについては月間100時間以上の残業をしたいたことが明らかになっています。80時間を超えると過労死レベルだとよく言われています。つまり、100時間超える残業をした高橋まつりさんが自殺したのは過労によるものが極め大きい。こう結びつくわけです。

 

こうなると、労働基準監督署も電通に労働環境の整備を要求することになり、電通もそれに対応している状況が生まれています。わかりやすい対策でいくと、22時完全消灯であったり所定労働時間の短縮です。その他に、労働時間の管理を月次でなく、日別に追うことにしたことや、私用の自己啓発や調べ物はオフィスで許可なく行ってはいけない、等がありました。

 

これで理論上は再発防止になるのかもしれません。しかしながら、僕は問題はより複雑で労働時間以外の"パワハラ"を深掘っても良いのではと思っています。高橋まつりさんのSNSの書き込みには上司のパワハラを思わせるようなものも含まれていました。つまり僕は社内でパワハラがあったのでは、そう思っているのです。これは労働時間と同じくらい(※個人的には労働時間よりも)高橋まつりさんを自殺に追い込んだ要因になっているのではないでしょうか。亡くなった高橋さんの本当の気持ちを知ることはもうできませんが、居たくもないオフィスにずっと誰に相談することもできずに、苦しんでいたことは事実です。僕はこのことを想像すると非常に辛い気持ちになります。残業時間のレベルは全く違うのかもしれませんが、同時期に僕も同じような経験をしていたなぁと思い出すからです。

 

僕の"逃げた"話

僕は逃げたことがあります。今こそ転職を重ね、長時間労働とは懸け離れた会社生活を送っていますが、もともと僕は比較的長時間労働をしていました。ここからは僕の経験を書きます。

 

前々職

前の会社では月間平均40-60時間の残業をしており、時には60時間を超える残業をした月もありました。100時間とか想像もできないですが、60時間を超えた月は死のうと思うほどはなかったですが、これはさすがに辛いなぁと思ったこともあります。でも僕はその会社が好きでしたし、同僚との関係も良く、仕事に対して非常にやりがいも感じていました。その長時間労働には充実感がありました。仕事をひと段落終えた時には達成感さえも得られていました。もっとやりたいことができたので、3年半勤めた時点で次の会社に転職しました。

 

前職

次の会社でも労働時間が長い部署に配属されました。その会社も前の会社よりも長めの残業時間でした。基本、22時〜終電で帰るイメージです。僕はその仕事がやりたくて入社したわけですから、頑張って早く仕事を覚えて活躍したい、最初はそう考えていました。ただ前職との大きな違いは上司とうまく付き合えていなかったことにあります。

 

これは僕の感じた気持ちなので、客観的事実はないかもしれませんが、その部署の部長の暴君っぷりがどうも無理でした。気持ちが前のめりにならないと、この残業時間は地獄の時間に急変するわけです。そして、なぜか上記残業時間がもっともらしい理由で非承認され、結果的になぜか勤怠表上では毎月30時間だけ承認されている形になっておりましたが(笑)。とにかく居たくもないオフィスに残って企画を練り上げて期日までに暴君の承認をもらわなければならない。クライアントに良い提案したいという気持ちよりも、いかにこの暴君に怒られないで資料を作成できるか、というマインドになってしまっている自分に気づいてすごく自己嫌悪になったこともありました。

 

この部長は「飲みに行くぞ。着いて来い!」という兄貴タイプの上司です。来ないとかありえない。接待ではなかったとしても、来ないとかありえない。「月〜金の夜は突発的な飲みに対応できるように予定を入れるな。いいな。」これがこの上司の最初の教えでした。それで予定を入れていない平日は運良く早く終わっても、この暴君は絶対言い出します「よし!早く終わったな。飲み行くか?(笑)」。冗談よしてくれ、(笑)じゃねーよ!と本気で思いました。無理くり仕事を作ってオフィスに残って仕事をしていた方がまだマシでした。なぜなら、居酒屋では残業代出ない上に永遠と説教をされるのですから。実際に業務を作って無理くり残業をして断ったこともありましたが、「それ今やらなければいけないのか?いつ終わるんだ?終わったらすぐ来い。」という始末。そして終わって駆けつけたら、その件で説教。しかも、業務のことだけならまだしも性格だとか、振る舞いだとか、考え方だとか、についてもダメ出し。さすがに心が折れました。

 

まとめると上司とウマが合わなかったという話です。(つい思い出してしまい、勢いで2段落も書き殴ってしまいましたが…。)自分の対人スキルも足りなかったのだと思います。他の先輩たちはイヤイヤながらもその部長とうまく付き合っていたので。でも僕は無理だった。そういうことです。根性でやり抜いたらその先にこの状況を打開できた可能性ももちろんあります。でも僕が起こした行動は逆で、今の会社に逃げ込んだわけです。鬱っぽくなっていく僕を見かねた奥さんがその会社を辞めるよう懇願してきたからです。たったの2ヶ月。キャリアに傷をつけることは明確。それでも勇気出して逃げた。そんな転職でした。

 

パワハラだったのでは?

今思うのは、これってパワハラだったのではないか、ということです。セクシャルハラスメントで良く言われているのが相手がどう感じているかが大事で、場合によっては自分がセクハラをしている自覚がなくともセクハラになるパターンがあるという話です。パワーハラスメントも同じなのではと思います。

 

パワハラの環境で長時間労働はもう地獄でしかありません。前々職も長時間労働でしたが、その長時間労働の先にやりがいや充実感、達成感を幸いにも得られていました。しかし前職は違いました。パワハラがあって職場環境にストレスを感じ、そのストレスを感じる環境で長時間仕事をしているという状況でした。僕はこのパワハラ+長時間労働によって追い込まれ、その結果逃げたのです。従って、僕はパワハラも人を死に追いやる大きな要因なのではと考えているわけです。

 

高橋さんの場合

人が自らの命を絶つということはよっぽど追い込まれていたということです。高橋まつりさんは非常に優秀で東京大学の卒業生です。東京大学は並大抵の学習時間では合格できません。つまり、高橋さんは目的に向けての作業を長時間できる人であることが言えます。だからこそ高橋さんを追い込んだ要因を労働時間のみならず、職場の人間関係にもフォーカスしたほうが良いのではと考えているのです。むしろ頑張ることができる人が追い込まれながらも頑張り抜いた先にこの結果を迎えるってどういうことなのでしょうか。

 

僕は高橋さんの上司の名前が公に出てこないことに疑問を持ち始めました。確かにパワハラを立証するのは非常に難しいです。だからといって要因をすり替えて済ましていい問題ではないと思うわけです。上に記した通り、パワハラもセクハラのように受け手がどう感じるかが大事です。高橋さんのSNSに上司のパワハラを思わせる書き込みがあったのは事実です。その辺の事情って果たしてどうだったのでしょうか。事実関係も曖昧で、彼女が自意識過剰でパワハラと思い込んでいた、ということで対策のしようがないものだと終わらせてよいのでしょうか。

 

逃げて生き残った僕は思うわけです。

 

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